乗車券の購入

久方ぶりに遠方へ旅行することになり、切符の購入に奔走した。丸2日がかりである。
高知までの一泊二日の旅をその前後の日に夜行列車で行くように計画した。
娘の助言があり、丁度1か月前でないと切符は取れないという。前もって予約の用紙に記入して、当日一番に駅へ行って並んで買うのだと言っていたが、全然ピンとこず、兎に角1か月前まで待った。
さて1日の当日、自転車でノコノコと柏駅まで行って、みどりの窓口に40分位並んで、要件を言うと、大分待たされてから、「残念ですが売り切れです。」と言われてびっくり! あさの6時から窓口は開いていて、切符の売り出しは10時からだが、予約の人がいっぱいいるという事でした。事前に聞いていた話がようやくわかった一瞬でした。他に手段はないかとねばったら、いろいろ調べてくれて、東京を朝早く出て、高知に昼ごろには何とか着ける(それもジパングの使える特急を使って)ということなので、では翌2日のそれを下さいと言ったら、これは明日にならないと取れないという。な〜んだ。ダメか。(それに時間もギシギシであまり感心しないし。)
そこで頭にひらめいたのが「夜行バス」のこと。
お隣の旅行案内コーナーへ行って「夜行バスも扱っていますか。」と聞いたら、ここでは扱っていないとのことで、バス会社の電話番号を教えてくれた。
混雑する駅構内の片隅で携帯電話をかけて、非常に聞き取りにくかったけれども何とか4桁の会社番号と11桁の契約番号を言われ、近くの指定コンビニで入金して発券してもらいなさいとのこと。コンビニの役割も随分と増えたものだ。
家の近くまで戻って、指定コンビニで手続きをした。
説明書きではよくわからない。夜行バスの発券コースはでかでかと表示してあるものの、どうもこれはJTB専用らしくうまくいかない。脇に受話器があり、電話で問い合わせが出来るようになっていた。「最初に11桁の番号を入力してください」という。それから次に「4桁の番号を入力しなさい」と言われた。な〜んだ、逆か。最初に4桁の会社コードとばかり思っていた。
何とかこの日は行きの分、「夜行バス」が取れた。
さて、帰りの分は2日後である。ぜったい「夜行列車」をとるぞ!と思った。
そして当日、前もってもらっていた予約用の用紙を使って、窓口にも6時20分には行くことが出来た。客は誰もいない。それでも「予約受付番号は6番です。時期的に混み合っていますのでお望みのものが取れないかもしれません」と釘をさされた。「その都度、座席はグレードアップしてください」と言っておいた。
いったん帰り、3時間後に自転車でまた、出かけた。窓口で20分くらい待たされて、望みのものがやっと取れた。
全く、2日がかりである。仕事を持っている人ならこんな手間暇はかけられないと思った。でもこの切符の買い方はパソコンではできませんと言われた。旅行に行くのも仕事が全部済んで、フリーになってから、ということのようである。                    (了)