投票前夜

世の中が大きく変わりつつある。変革の時代である。明日に迫った衆議院総選挙を控え、現状予測はといえば、永年栄華を誇ってきた自民党政権に綻びが見え始め、国民からソッポを向かれてきたようだ。これから当分は混迷を極め、厳しい試練が待っている。激動する世界情勢の中でモミクチャに翻弄されて、これから4年後、どうなっているか誠に心もとない。
他人事ではないが人生も同じ、辛い経験も味わってみないことには本当の良さとは何なのか分からない。政権党のマニフェストはとも角、国を引っ張っていく政治家トップの人となりに期待するしかない。人間、“良かれと思ってやっている”のに何で様々な方向に向かってしまうのだろう。国民性や教育のあり方、社会システムの見直しといった、(幸福実現のための…これは今使ってはまずい言葉)あらゆる検討をとことんやって、この世知辛い世の中を切り開いていかなければならない。一部の政治家だけに任せておかないで、国民一人一人が自覚して自分の意見を唱え行動してこそ、民主主義の良さが発揮されてくると思う。この清き一票が積み重なって、これからの我が国の進むべき道が決まるのだと思うと、のほほんとしてはいられない気分である。    (了)