美中の美


ゴールデン・ウィーク中に油絵を一枚、描き上げることにしている。今回は中々題材が決まらず、休みの直前になって今まで描きたかったものが私の前にお目見えした。キャンバスは8Fにして、これの題名を「美中の美」とした。平たく言えば「裸婦」なのだが、「究極の美」として捉えている。何千年か前の「ミロのビィーナス」が源流にある。スーザのマーチ「美中の美」をバック・ミュージックとして流したい。「裸婦」にしてはしとやかな姿形からはみ出しているので、観点を替え、あくまでも「美の追求」として捉えてみた。本来は省くべき物も後で布で隠そうかと思ったが、描いているうちにこれが絵の中で大事なワンポイントであるという気がしてきてそのままにしてしまった。何でヘアがいけないのかなどと声高に言うと、草磲剛みたいになってしまうので、ここはシレッと黙って自然体にしておく。
いずれ格調高い美術展へ出品予定であるが映倫ならぬ絵倫カットに会わないように心ある人達のご助力を賜りたいと思っている。この光り輝く裸体に祝福あれ!これは私の青春の金字塔である。門外不出としてもいいようなものだが、折角のこのゴールデン・ウィーク中の成果であるので日の目を見させたい。
観る機会がありましたら、特とご覧くだされたい。ちなみにこの絵は3日間で仕上げました。  (了)