ユニーク幕僚長

今年の東大五月祭に呼び物の一環として、現役の自衛隊航空幕僚長、田母神空将が招かれ、安田講堂で講演をしたそうです。
以前、記者達に囲まれ、「…についてどう思いますか?」の質問に、「そんなの関係ねえ」と答えて物議をかもし、ニュース性のある話題の人として、五月祭の実行委員会のメンバーの目にとまったようです。この催しの人気は高く、3時間くらい前から入場者が列を作って並んでいたそうです。
さて、当人は会場に入るなり開口一番、「ただ今、私に拍手をしていただいた人達に限り、厚く御礼申し上げます。」と言って笑わせ、会場内に記者達も大勢いると見るや、「本日は、爆弾発言はしませんから期待しないでください。…それでは防衛白書を読み上げます。おい、副官、防衛白書を持ってきたか。…本日は忘れてきたそうです。」と例の「田母神節」で場内を沸かせたようです。内容的には、しっかりと防衛に関する我が国の立場、世界情勢について話されたのはもちろんのことですが、その後、何のニュース性も出なかったという事は、うまくいったということでしょう。
彼については、別の話も聞いています。自衛隊内の病院から貰った薬のせいで顔がゆがんでしまった時の事、回りが心配して他の病院を勧めたそうですが、頑として聞かず、治るまでそこの病院通いを続けたということです。
トップにふさわしい立派な人と尊敬します。     (了)