癒しの音楽

この世知辛い世の中、ストレスの溜まっている人が多い。それは健康な生活に大いに響くし、精神を病んだり、生きていくのに疲れて自殺を選んでしまう人も多くなる。我が国で自殺者は年間に3万人を超えており、何とかしなければと思う。
何故、生きる道の歯車が狂ったり、人生に絶望したりするのか。それにはいろいろな場合、事情があると思うが、そこから救出する政策、活動はこれから益々必要となり大切である。これからのまれに見る高齢化社会も一因になっていると思う。
癒しの音楽は、これから世の中で最も望まれるひとつではないかと思う。人の心を打つ音楽、そこにポイントを置いたリサイタルが20日、行われた。「猪間みゆき第2回ピアノリサイタル」で原宿のエコ・スタジオで、生憎の雨降りの日ではあったが、14時から約2時間、ほぼ70名の観客席を満杯にして、たっぷりと聴かせてくれた。主題は“ショパンの辿る道”とかで、7歳の頃のショパンの作ったポロネーズと、死ぬ直前に作った曲(マズルカ)とを並べて弾く等、巧みな工夫がなされていた。バリバリの作曲家である夫、道明氏との連弾も聴かせどころであった。薀蓄のあるトークがそこここに入り、会場の雰囲気もとてもまろやかで、これぞ癒しの音楽と思った。珠玉の宝物のビデオテープが私の手元に2本になった。これからもこうした路線で力いっぱい頑張って欲しいと思った。   (了)