成りゆき朝青龍

モンゴルへ帰って治療することが決まった朝青龍にいよいよ廃業の危機が迫る。ずっと一人横綱で相撲界を支えてきた功労者が二人横綱になった途端、今回の不祥事。朝青龍自身も若干の気の緩みはあったかも知れないが、これまで如何に相撲協会やまわりが気を使って甘やかしてきたかが推し量れる。もういい。白鵬横綱に育った時点で、朝青龍は御役御免で仕方がない。モンゴルへ帰っても監視役付きで、無期限の母国療養中に、夜の街にでも繰り出したら、即“クビ”とのこと。特に仮病の疑いもかけられている彼のこと、この試練に耐えられるわけがない。自他共に英雄扱いに慣れきっている彼が、なんでそんなことに辛抱しなくてはいけないのか、元から本質的に資格に欠けているので、その辺のところが分かっていないのではないかと思われるのだ。結局、彼は早晩にクビというか、廃業になるだろう。世間では二人横綱での相撲界の隆盛を期待していただけに残念である。早く我が国生え抜きの横綱が欲しい。    (了)