日本人らしさ

あなたは日本人?を試される時、どんなことが答えられたら日本人で、答えられないのが外国人となるのだろうか。つまり日本人であれば誰でもが知っていて間違いなく答えられ、外国人は、たとえ4〜5年位、日本で暮らしていたとしても答えられない質問について考えてみたい。
君が代」を歌ってみなさい、といっても知っていて歌わない人がいるから、これはまだだめだ。
富士山の高さは? 今の若い人は知っているだろうか疑わしい。
漢字ではどうだろうか。“飛鳥”“今上天皇”“鮪”を読んでみなさい。ちょっとどうかな?
いろいろと質問を挙げてみよう。
・3Cとはカー、クーラーと何?
・巨人、大鵬に続く言葉は?
・信長、秀吉の後に続く武将の名は?
・「サル」とあだ名されていたのは誰?
熊本県の属する島の名は?
ササニシキコシヒカリといったら何の品種?
天皇陛下の誕生日はいつ?
東京オリンピックの開催日はいつ?
太陽の塔の作者は誰?
源氏物語の作者は誰?
・大相撲で関脇の一つ上の位は何?
質問ばかりではない。学生の頃、タイからの留学生が朝、顔を洗う時に、両の手のひらに水を溜めて、顔をそれに近づけ、何と、手はそのままで顔の方をプルプルッと左右に振って洗っていた。
帰省時に、そのことを話題にすると、父が「そんなちょっとした仕草の違いから、日本人のスパイと見破られたこともあったようだ。」と言っていた。親父も、今生きていれば丁度満100歳である。(さて、明治何年の生まれでしょう?)
段々、日々の生活の中にも、日本人らしさがなくなってきたように思う。国際人として立派に成長していると誇れることではないらしい。日本人の伝統・文化を背負って世界に打って出る必要があるようなのだ。日本人らしさとは何か、の思いにかられる昨今である。    (了)