見納め

T-4

昨日、茨城県百里基地で航空観閲式の総合予行を観てきた。久し振りに晴天に恵まれ、大空にお目当てのブルーインパルスが華開いた。
そう言えば、昨年の百里基地航空祭はひどかった。朝7時には石岡駅に着いたのに、基地行きのシャトルバスに乗れるまでに2時間、乗ってからも直ぐに渋滞で全く進まず、延々6時間、バス内に缶詰めになり、基地に着いたのは何と15時半で、昼食会も何も既に終わっていた。何しろ当日は天候が悪く、目的のフライトも中止となっていて、何のための百里行きだったのかと悔やまれた。
それに比べ昨日は晴天の中、とはいってもすこし雲があって快晴とは言えず、又吹きっさらしの観覧席に寒くて震えながら観ていた。防寒の準備が足りなかった。
ブルーインパルスの曲技飛行は、最初に観た時が一番感動する。F−86Fの頃からT−2、そして今はT−4と機種も変遷し、内容もどんどん洗練されたものとなって来てはいるようだ。昨日も総合予行ということで、6機で本番さながらに様々な演技を披露してくれた。今回、久し振りに、こうした行事に積極的に申し込み、観に来たのは、私もいよいよ、第2の職場とも終わりに近く、ブルーインパルスも見納めか、と思ったからである。
体力・気力も日頃から余程、気を付けて充実させていないと、思い掛けずの厳しい環境下に叩き込まれたりすると、それに耐え切れなくなってしまう。“老い”とはこうして忍び寄ってくるのかと実感した。敢えて“老人力がついた”とでも言っておこう。  (了)