ハチの生態

sadoji2005-09-15

この時期(秋口)、野山を散策中にスズメバチに刺されたというニュースを続けて聞きました。幸いに、被害は大した事にはならなかったようです。
スズメバチは横への動きに反応し易いので、ハチを手で払ったり、急に向きを変えるなどの動きは危険です。もし巣を見つけた場合は、静かに後ずさりして巣から離れるようにしましょう。特にオオスズメバチは、巣の近くで動く黒い物体に対して非常に敏感に反応しますから注意が必要です。いずれの場合も不用意に巣を刺激しない限り、いきなり攻撃してくることは稀です。と、これはネットから得た情報です。
以前、何気なくテレビを見ていた「ウォッチング」で日本ミツバチの生態をやっていました。蜜を取るのに有利な西洋ミツバチの導入により、本来の住人である、この日本ミツバチは体も小さく、どんどん僻地へ追いやられる運命にあります。
しかし、彼らの防衛本能というか、外敵に対する集団対処能力に素晴らしいものがありました。体長で5倍位あるオオスズメバチが、西洋ミツバチの巣に挑戦していくと、西洋ミツバチは1対1でしか戦う術を知らず、バッタバッタとやられ、1時間位の間にしかばね累々の惨状を呈します。
これに対し、日本ミツバチはオオスズメバチが仲間の1匹に飛び掛った時を見計らって、ワッとそれこそ黒山のダンゴになってこれを押し包み、熱で相手を蒸し殺してしまうのです。
科学的に調べてみると、体をこすりあわせる摩擦熱とやらで何と真ん中は45゜Cにまで上がり、この温度ではまず殆どの昆虫は参ってしまいます。最近では、中の温度が48゜Cに達すると書いてある文献もあり、だんだんと過激にエスカレートしているのかも知れません。仕掛け人の、この日本ミツバチは、こうした温度にも耐えられる能力を持っているのです。自然界の創造の世界の神秘さにびっくりさせられます。
親戚筋に当たる(?)ため、こうしたハチの記述に関しては、ついつい力が入ってしまいます。とは言ってもハチの被害にあったと苦情を持ち込まれても、一切ノーコメントで通していますので悪しからず…            (了)