居酒屋

昨夕、帰宅時、北柏駅の改札口で元の職場で一緒だったK氏とばったり会った。近くで一杯飲みましょう、と誘われ、北口から自転車置き場の横にある「縁」(えにし)へ連れていかれた。
こぢんまりとした小綺麗な店で、カウンターには5〜6名が坐っており満席で、奥にテーブル席があってそこに並んで坐ることにした。3年前に元サラリーマンから転身してこの店を始めたとかで、年輩の人の良さそうな夫婦をマスターとママとして紹介された。
K氏はここの常連のようだ。客も年輩者が多く、務め帰りに気楽に立ち寄れる感じの店である。
K氏の他、元M省のH氏、それに市川から来ているというお客のJunちゃんと知り合った。
K氏と馴染みのお店のKuniちゃんとやらは丁度、この日はお休みとのこと。
駆けつけの生ビールによる乾杯の後、K氏はキープしている焼酎瓶から水割り、私はお湯割りを注文して飲んだ。突き出しの他、つまみに彩りを添えたような小料理(キンピラに漬け物、小魚の丸焼き等)が次々と出てくる。
K氏は相当の飲んべえで、そういえば会った時から既に宴席をひとつこなしてきたと言っていた。
じっくりと聞き役に回る方が多かったが、何とか話を弾ませ、11時近くになってやっと解放されて家路についた。途中、こんな時に携帯があるのだから家に連絡を入れなければと思っていた矢先、妻から電話が入り、状況を説明すると、「あっそう」と素っ気ない声が返ってきた。
これで予定のフィットネス・クラブ行きはパーとなった。私には、あまりこうした飲み屋に縁がなく、今は俗に言う“伝書バト”亭主である。以前、パチンコ屋によく行っていた時もあるが、最近は全く、お店には寄りつかないことにしている。精神衛生上もそれが一番である。
昨日のかかった費用は全額、相手方に持たせてしまった。次回にお返しの一杯といかなければならない。あえて又、飲む機会を持とうと思った。後で、割りかんにしておいた方が良かったかなと反省している。                           (了)