血栓症の予防

先日、M高の京浜同窓会に出席し、総会後の講演で美原宮崎医大名誉教授(26年卒)の「血液の流れと健康」(焼酎・ミミズ・血栓症)を聴いて非常にためになった。
まず、日本人のルーツは8割方が北方系で、大陸と繋がっていた氷河期、シベリアからマンモスと共にどんどん南下してきたものである。それに1割が南方系、そして残りの1割が中国大陸の揚子江あたりから流れてきたもので、それらが渾然一体となっている。
そしてこの日本人のDNAの特色は、飢えに強いということであり、よく食糧難に耐えて生き残ってきた民族と言える。
よって、糖代謝→糖尿病、脂質代謝→高コレステロール高脂血症、止血機構→脳血栓 と飢えに強い特色が逆に現代人に悪い影響を及ぼしている。
現在、死亡率の高い順に並べると、① ガン、② 心臓疾患、③ 脳卒中 となるが、②も③も血管が詰まってしまうのが原因だから、血栓症が原因となる。
血管中の血液の流れが速いと枝分かれした所とか、曲がっている所に渦が巻いて澱む。そしてそこを足掛かりに血管壁に血液中の諸々の物質がくっつき、増えていって血管を細くしていく。だから高血圧を放っておいてはいけない。
血液の流れをスムースに維持するための線溶療法として、適当な運動と飲酒(乙種の焼酎……本格焼酎と名付けられている。がいい。)、納豆、そしてミミズに素晴らしい効果がある。特にミミズは血栓を溶かす力が大であり、ご当人が自ら実験台になって、その驚くべき効果を確認されている。お陰で眼まで良くなったとか。お弟子さん達も実験済みである。
ただし、面白いことに25歳未満の若い人達にはあまり効き目がなく、これは未だ自浄能力旺盛であるためと考えられる。若い女性によく言われている、25歳がお肌の曲がり角とは本当のことらしい。ミミズから造ったルンブレン・ゴールド(カプセル状の丸薬)とかを是非とも試してみたいと思った。
また、血液サラサラのためには、水分摂取が大切である。人は知らない内に1日に800ml位は表皮からの蒸発で水分を失っている。そして、お年寄りが心臓疾患や脳卒中で亡くなる時間帯は、体内に一番水分の蓄えのない睡眠後の朝、6時から8時頃がピークと統計に出ている。
夜、寝る前に150ml位の水を飲んでおくのがいいらしい。
これらを守って、90歳くらいまで長生きしよう!        (了)

ドクター美原のいきいき健康塾

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