自覚

この歳になったら、決して無理はすまい。マイペース、高望みもしてはいけない。
毎日を健全に、前向きに、タンタンと過ごすことだ。
ささやかな望み、目標を持ち、地道にせっせとこなしていく。先延ばしは良くない。
「この秋は雨か嵐かしらねども、今日の務めの田草取るなり」(二宮尊徳)の心境である。
「一攫千金」を夢見る時代は過ぎ去った。いや正直なところ、そんな機会も持ち合わせなかった。
すでに、太く短くの人生は選択のしようがなく、細く長くでタンタンと生きていくしかない。
その中でささやかな幸せを求め、まわりと仲良くして自分なりに納得のいく一生を全う出来れば良しとしよう。
長生きは宝である。ただし、寝たきりはごめんである。         (了)