四股名

大相撲九州場所も終わった。朝青龍琴欧州が話題を独占し、国技である相撲に赤信号である。それにしても朝青龍は強くなったものだ。それでも完璧ではなく、今回、琴欧州に苦杯を喫した。143キロ、185cmでまだ25歳、この体重でようやく幕内力士の平均に近い値という。まだしばらくは、彼の一人相撲、いや、独断場が続くだろう。
琴欧州も若冠22歳、初土俵から19場所での大関昇進は、幕下付け出し力士を除けば年間6場所になった昭和58年以降、朝青龍の22場所を上回る史上1位、欧州出身の大関は史上初である。
それにしても、琴欧州なんて、でかい名前をつけたものだ。なんでも、レスリングか何かで、すでにヨーロッパ・チャンピオンだったらしいし、相撲もしっかりと名前負けしないで、史上最速の大関昇進なのだから何をか言わんやである。今に○○亜細亜だの□五大陸、○△宇宙といった壮大な四股名が流行るかも知れない。閑話休題琴欧州ブルガリアの出身である。“武留我利”なんていう名前でも相当、人気が出たかも知れない。       (了)