歴史の学び方

2005-10-04の「日本の常識が非常識」で紹介していた「おじいちゃん 戦争のことを教えて」を今、読んでいる。まだ半分位しか進んでいないが、このおじいちゃんの孫娘に対し、日本人として国際社会の一員で堂々とこれから生きていくための心構え、歴史の真の学び方を真摯に分かり易く説いていて素晴らしい本である。こうした本は、本屋の店先に並んでいる訳ではなく、注文して、手元に届くのに4、5日はかかるが約600円也と手軽な物なので是非とも、入手して一読することを薦めたい。
まず、考えさせられるのは、日本人の卑屈さである。
「日本は敗戦という未曾有の事柄から受けたショックが大きかったせいかも知れない。ペコペコ外交に見られるように、味噌も糞も一緒にして謝り、謝ることで良心的であるかのように装い、何とか許されて国際社会の仲間に入れてもらおうとする卑屈さに染まってしまった。…」、「終戦直後、日本では『一億総懺悔』ということがしきりにいわれた。当時、日本の人口は約1億人といわれていた。味噌も糞も一緒くたにして、戦争に負けたのは国民全部が悪かったからだ、すべて日本が悪かったのだ、だから懺悔しようというわけだ。結果からものごとを考える典型だろう。」、「広島の平和記念公園に原爆慰霊碑がある。そこにはこのような銘文が記されている。『安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから』…この銘文には主語がない。…ニュアンスとしては、『私たち日本人』が『過ちは繰り返しませんから』と誓っているように受け取れる。…自分の過ちではないものを自分の過ちであるかのようにとらえる日本。正当化して過ちを認めないアメリカ。勝った負けたの結果からものごとをとらえる傾向が、ここに見られる。だが、これではいけない。これでは歴史に学ぶことはできない。…」
いずれ、この本を読み終えてから又、まとめを書こうと思っている。   (了)