邦楽への新風

邦楽界に身を置く一員として、如何にしたら尺八・琴・三絃を今の世に広めていけるかを真剣に考えてみる。
楽曲のメロディや音色は決して古臭いものではなく、時と場所に見合った選曲をしさえすれば、聴衆の心を惹きつけて感銘を与えられる力は十分にある。
そこで問題となるのが幕間、演奏と演奏の合間に5分も待たされたのではうんざりする。
また、現代人の感覚に合わない間延びした調子、大概の唄入りの古曲がそうであるが、これらは全体の2割以下に抑える必要がある。
それから中間に休憩時間を昼食休憩とでもして、しっかり40分位は取ったらいい。常にダラダラと幕間に5分位づつ取られるためか、まとまった休憩時間として改めて取れないのが実情である。
よって、回り舞台のある会場が向いている。
服装は和服がやはり似合っているが、女性も最近は正座が苦手のようなので立奏台を多用したい。尺八ももちろん、椅子を使うか、立奏である。
お坐りに慣れていない人達にとって、当人達の苦痛をついつい慮ってしまい、気楽に聴いておれないのだ。
演奏時間もせいぜい4時間まで、その間に40分位の(昼食)休憩を中間あたりに入れたい。
1曲15分位として、それでも12〜13曲は演奏出来る。
この場合、回り舞台を使い、幕間の短縮に特に気を遣うことは言うまでもない。
曲目を厳選し、レベルの高い演奏を披露する。
入場料3,000円也でどうだ!
無料にするとかえって敷居が高く、入りづらいというものだ。
この際、昼食(お弁当)の斡旋もする配慮まで行き届けば上首尾になろうと思う。
また、高齢者のために会場までの足の便を図ってあげることも是非に考えたい。 (了)
都山流尺八楽会
http://www.tozanryu.com/