静寂

人はおとなしくひっそりと、他人に迷惑をかけないよう暮らしていかなければならない。特に現状のように、この団地内で騒音源のない静かなところでは昼夜を問わず、自分が騒音の元にならないよう気をつける必要がある。
さて昨今、目の前の中学校のブラバンがうるさい。「祝全国大会出場」の横断幕の元、平日から土日も主に午前中、プープーブカブカ勝手気ままな練習に勤しんでいる。だから、家選びのとき、中学校の目の前を嫌った人が大勢いたんだと、今更気がついても遅かりし。これも一過性のことであり、これが年がら年中だったら、とても暮らしていけないだろうと思う。よって私の尺八だって騒音、雑音に聞こえる人も多かろうと思い、土、日は控えることにしている。平日も人が仕事に行っている時間帯の13:00〜16:00までと考えている。この間くらいはご容赦願いたい。
以前、お隣の棟で昼間、ペンペンと三味線の音が良くしていて、ご熱心なことでと風流性を尊んでいたが、今はその音の主もいなくなったらしい。私の尺八も平日の午後くらいなら風流ととってもらえないだろうか。せめて許容範囲として認めていただけるよう考えながら吹いている。
静寂な居心地の良い、この団地を大切にして安穏に過ごしていきたいものである。   (了)