新たな門出

人間、歳をとってくると、これまで慣れ親しんできた生活習慣にこだわり、中々新しいことに踏み切れない。世の中どんどん変わっていくのだ。それに合わせて考え方も生活ぶりも変えていくのが望ましいとは重々承知している。その都度の新たな門出、旅立ちである。
さて、作り溜めた古いビデオ・テープの大部を処分する時がきた。懐かしい思い出の詰まったビデオ・テープの数々よ、さらばだ。そういえば、思い出多かったレコード類も前に処分した。処分といっても、これらは娘がまとめて持ち帰っていった。金をかければ聴ける手段があるという。ビデオ・テープもそうかも知れない。若干、数本の宝物に近い物は残しておいた。これからはCD、DVDの時代である。カセット・テープも古臭くなってきた。時代に合わせて取捨選択、身辺整理をして、新しい気分で時の流れを乗り切っていこうと思っている。     (了)